シンガポールは東南アジアのマレー半島の先端にある都市国家ですが、周辺のマレーシアやインドネシアのようにイスラームの国ではないので、アルコールに寛容的です。そのため、ビールも色々な種類のものがあります。シンガポール発祥で、他の東南アジアの国々でも定番となっているタイガービールをはじめ、種類豊富なビールがスーパーやコンビニ、レストランで提供されています。また都市部ではクラフトビールを出すお店も多く、特に近年は急速にそのようなお店が増えています。それが地元の人向けの庶民的な食堂街「ホーカーズ」にも広がっているので、シンガポールはビール好きにはたまらない都市といえます。今回はシンガポールで伝統的な地域の地ビールと新しく登場したクラフトビールについて、特に厳選を重ねた編集部お勧めのビールをご紹介していきたいと思います。
他の国のビールも気になる方は、「タイで有名なおすすめのビール」や「ベトナムで有名なおすすめのビール15選」もご覧ください!
・ビールが好きでできるだけローカルビールが飲みたい方
・その場で作っているクラフトビールを飲みたい方
・シンガポールで生活しているけれど、あまり地元のビールを飲んだことのない方
目次
タイガービール
タイガービールは、シンガポールを代表するビールですが、アジア各地でもよくみられるビールです。アジア・パシフィック・ブリュワリーズ社が醸造しており、現在シンガポールの市場に出回っているあらゆるブランド名のビールがこの会社で作られています。タイガービールはシンガポールが建国する前にこの地域を調査したオランダのハイネケンの調査担当者が、水の良さと熱帯の暑さに合うからという理由で、地元の飲料会社と合弁で1930年にマラヤンブリューワリーズを設立した事から始まりました。ハイネケンのノウハウを生かして1932年にタイガービールが誕生します。名前の由来は会社設立時での話し合いがラッフルズホテルで行われた際のこと、以前ホテルのバーに迷い込んだ一匹の虎がいて射殺される事件が話題になりました。その際に「迷い込んだ虎がビールだったら撃ち殺されることもなかっただろう」という話題からタイガービールのネーミングができたそうです。アルコール度数は5%。タイガービール自体は世界60か国以上で飲めるビールであり、珍しくありませんが、発祥の地シンガポールでぜひ味わってみたいところ。コンビニ、スーパーなどあらゆるところで購入でき、お店でも飲めます。
アンカービール
アンカービールは、タイガービールとともにシンガポールでは定番のビールです。同じ名前のビールがアメリカにもあるので注意しましょう。かつてマレーシアの醸造施設で作られていました。元々は1933年にドイツのアーチペラーゴ醸造会社が1933年に作ったビールで、伝統的なチェコピルゼンのピルスナービールの製法で作られています。現在はタイガービールと同じ会社で醸造しています。アンカー定番でもある「スムース」の味わいは口上りが軽くてまろやか、後味に苦味がないビールで、アルコール度数は3.8%と低めです。同じアンカーでも「ストロング」は、モルトのフレーバーが強いリッチなビールでアルコール度数も7.2%と高めです。アンカービールはタイガービールほど各国で出回っていないので、シンガポールに来たときにはぜひとも飲んでおきたいところ。スーパー、コンビニでは容易に入手でき、アンカーを置いているお店も多くあります。
ABCスタウト
シンガポールのラガービールはタイガーとアンカーですが、黒いスタウトビールならABCエキストラスタウトが最も人気があります。1933 年に設立された、アーキペラゴブルワリーで製造がはじまりました。現在はタイガーと同じ企業で醸造されているビールです。ロンドン、パリ、マドリッド、リスボン、ジュネーブで受賞歴のあるビールで、アルコール度数は6%。味わいはローストされたモルトのしっかりとしたアロマ、しっかりとしたモルト感があり、ほろ苦い後味があります。スーパー、コンビニをはじめ、ホーカーズや大衆のお店など数多くの飲食店で販売しています。またカンボジアやミャンマーでも流通しています。
ラッフルズビール
ラッフルズビールは、シンガポールでよく飲まれるビールです。19世紀初期に活躍したイギリスの植民地行政官で、実質的にシンガポールを創設したとされるトーマス・ラッフルズの名前を冠したビールのスタイルはヨーロピアン・ペール・ラガーです。アルコール度数は4.5%なので少し低めとなっており、実際の飲み口も軽めでサラッと飲めてしまえるビールです。スーパーやコンビニで扱っています。
バロンビール
バロンズビールもシンガポールでよく飲まれるビールで、ビールの本場ドイツの醸造技術を用いて醸造されヨーロッパ風に仕上げられたラガービールです。販売開始1年で英国とパリの国際ビールコンテスト高アルコール部門で金メダルを獲得するほど、ビールの旨さが評価されています。アルコール度数は8.2%と高く、その味わいは麦芽のフレーバーが非常に強い濃厚な味わい、下の上にもどっしりとモルティさが残るビールといえます。スーパー、コンビニに置いています。
ロイヤル スタウト
ロイヤルスタウトは、ABCと並んでシンガポールでよく見かけるスタウトで、1849年創業、現在はマレーシアにあるカールスバーグ系のビール会社の醸造所としてつくられています。ローストした大麦の味が強く、コーヒーを思わせるアロマを感じられます。そのあと口に含んで味わうとスタウト特有の深みのある苦みが感じられ、後口は酸味を感じるためかすっきりとしています。主にスーパーとコンビニで手に入ります。
ブリューワークス(brewerkz)
ブリューワークスは、シンガポールで1997年に誕生した大型のクラフトビールレストランです。場所はクラークキーのリバーサイドポイントにあり、目の前には川が流れ、マリーナベイも見渡せます。一般的なビアスタイルではなく個性的な名前がついたアメリカンスタイルのクラフトビールが味わえます。サラダやフライドポテトなど、ビールとの相性の良い料理も注文でき、時間がたつのを忘れてしまいます。飲めるのはリバーサイドポイントのほか、ワンフラートン、オーチャードランデブーホテル、シンガポールインドアスタジアムでも味わえます。
SG Taps
SG Tapsは、2018年にオープンしたクラフトビールパブです。6タップ(6種類の生ビール)からスタートしましたが、少しずつ数を増やし20タップのビールが常時飲めるようになっています。瓶や缶のビールも用意されており、合計で70種類を超えるビールが味わえます。外国のビールも多数ありますが、シンガポールのPink Blossoms Brewingで醸造されたビールがイチオシでしょう。また初心者向けのテイスティングセットがあります。飲める場所は2022年11月に新規開業したマックスウェル駅から徒歩5分、ダクストンヒルの一角にあります。
1965 Craft Beer
1965 Craft Beerは、1975年に完成したコスパの良い屋台が集まるゴールデンマイル・フードセンターの中にあります。東南アジアの中でもビールの料金が高めのシンガポールにありながら、良心的な価格でビールが飲めるとビール通に人気のビール屋台です。ボトルビールの他タップもあるので鮮度の良いビールをたのしめます。周辺にはやはりコスパの良い料理があるので料理と一緒に味わえるのも素敵、場所はアラブストリート・エリアの東端ニコル・ハイウェイ駅からが便利です。
Little Island Brewery(リトル アイランド ブリュワリー)
Little Island Brewery(リトル アイランド ブリュワリー)は、シンガポールの北東チャンギ空港の上にあるマレーシアとの国境付近にあるウビン島にあります。熱帯雨林のジャングルがいまでも残る島は、開発が進むシンガポールの中でも異質の島で、主にシンガポールの在住者が都会の喧騒から離れるために訪れる島です。そんなウビン島にもクラフト18種類のビールが醸造されており、上質のビールがレストランで味わえます。大きな特徴として自分で自由にタップのビールが注げること。専用のプリペイドカードで好きな金額をチャージして利用します。ウビン島自体が、ガイドブックでもあまり紹介されていないので、シンガポールのビールの穴場といえます。
住所:6 Changi Village Rd, #01-01/02, シンガポール 509907
URL:libc.co
以上、シンガポールでおすすめする地ビール・クラフトビールをご紹介させていただきました。興味のある方は、是非お試しください。シンガポールのことをもっと知りたい場合には、「シンガポールでおすすめの高級5つ星ホテル9選」もご覧ください!
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