タイで有名なおすすめのビール15選

 年中暑いタイはビールの似合う国です。しかし日本と比べると少し酒に対する規制が厳しく、11:00-14:00、17:00-24:00と限られた時間にしかビールやアルコールが購入できません。そのほか選挙が行われる日は、バーも含めて酒類の販売が禁止、あるいは缶ビールを鉄道内に持ち込めないなど、日本の感覚とは違うので注意したいところです。それでも年中ビアガーデンをしているようなレストランは多く、ガンガンビールを楽しめます。またタイでは醸造免許の基準がかつての日本のように厳しく、伝統的に二大メーカー(チャーン、シンハー)が独占していました。それでも多様化する中でプーケットやチェンマイではローカルビールが醸造されたり、大手メーカーでも異なるスタイルのビールを醸造したりと、いろんなビールが飲める土壌があります。もちろんクラフトビールが飲める店も増えてきました。今回はタイ国内で地ビールと大手メーカーが出している新しい味わいのビール、さらに話題のクラフトビールを、特に厳選を重ねた編集部お勧めのビールとしてご紹介していきたいと思います。

ベトナムのビールも気になる方は、「ベトナムで有名なおすすめのビール」もご覧ください!

この記事はこんな方におすすめ

・ビールが好きでできるだけ珍しいビールを飲んでみたい方
・その場で作っているクラフトビールを飲みたい方
・バンコクやチェンマイなどで生活しているけれど、あまり地元のビールを飲んだことのない方

シンハービール(ビアシン)

 シンハービールはタイを代表するビールのひとつで、日本でも輸出されています。1933年から生産が行われており、神話に登場する獅子(シンハ)やタイ王室の象徴「神鳥ガルーダ」がラベルに刻まれているなど、タイを代表するビールと言えます。約10億リットルもの年間生産量を誇っており、タイではどこでも販売しており飲めます。アルコール度数は6パーセントと高め。冷蔵技術が無かったころには氷をグラスの中に入れてその中に注いで飲まれていました。

チャーンビール(ビアチャーン)

チャーンビール(ビアチャーン)

 チャーンビールは、もうひとつのタイを代表するビールで、全国の飲食店や販売店で手に入れられます。日本にも輸出されているビールです。1991年に設立されたビアタイ社(現:タイ・ビバレッジ)が製造したビールで、アルコール度数6.44パーセントもあります。象のラベルが特徴で、シンハービールとしのぎを削っており、シンハーがLEOなど新しいビールを販売し始めるとそれに対抗して新製品を次々と出しています。シンハーと飲み比べてみると、ホップの香りがやや強めの印象があります。

LEO(リオ)ビール

LEO(リオ)ビール

 LEO(リオ)ビールは、タイを代表するビール会社シンハーコーポレーションが発売したビールで、ライバルのチャーンビールに対抗すべく、シンハーの低価格帯ビールとして販売しました。現在ではシンハーよりメジャーになりつつあります。かつてはタイに行かないと飲めませんでしたが、最近は日本でも輸入されるようになりました。ライトな口あたりが特徴で、若者にいちばん人気のあるビールとなりました。常夏のタイの気候にもあっています。タイ国内ではシンハー、チャーンの次に見かけるビールで、タイ全土で販売しています。

プーケットビール

プーケットビール

 プーケットビールは、名前の通りプーケットのビールで、プーケットのライフスタイルを意識して2002年にタイで設立されました。タイのほかカンボジアの醸造所で製造されています。少量生産で醸造されているのが大きな特徴で、プーケットでは見られますが、バンコクやチェンマイなどのタイの他の地域でははほとんど流通しておりません。ただし日本には輸入されています。2006年にはモンドセレクションでタイのビールとして初めて金賞を受賞しました。味の特徴としては炭酸がやや強めで、後味がさっぱりしながらホップの苦みが余韻として残ります。プーケットの夏にぴったりのビール、リゾート中には欠かせない1本です。飲めるところはプーケット島など限られています。

フェダブロイ

フェダブロイ

 フェダブロイはタイのビバレッジ社のビールです。チャーンビールと同じメーカーですが、いわゆるプレミアムビールとして販売されました。タイは年中暑い国ということもあり、のどの渇きをスッキリさせるライトなビールが多いのですが、ファダブロイはビールの本場ドイツのビアスタイル「ヘレス」を踏襲しています。チェコのピルスナーに対抗すべく作られたラガービールで、本来は麦芽、ホップ、水のみで作られますが、タイのフェダブロイはコメが副原料として含まれています。モルトのリッチなほど良い甘さに、タイ米の爽やかな風味が合わさり、従来のタイのビールよりも格調高い味わいです。さらにボトルデザインもタイビールでは珍しく、動物を用いていないのも大きな特徴です。バンコクなど主に都市部のスーパーやコンビニで販売されています。

アーチャービア

アーチャービア

 アーチャービアは、タイ・ビバレッジ社のビールで、フェダブロイのプレミアムとは対極的に、ライトな口当たりのビールで、2006年に販売が始まりました。名前の由来は「よく訓練された馬」という意味。アルコール度数は、4.5%とやや低めに抑えられています。料金が低めということもあり若者に人気のビールです。ビールとして国際的にも評価されており、2007年にはオーストラリア国際ビールのコンテストで金賞を受賞しました。味わいは、口あたりが軽く作られており、モルトのアロマがほのかに立っています。後味には切れを感じているので、日本の発泡酒にのみ慣れている人には最適なビールです。バンコクなど主に都市部のスーパーやコンビニで販売されています。

ユービア

ユービア

 ユービアーはシンハーが新たに開発したビールです。ビール離れが進んでいる20歳代の若者向けに開発されたビールで「U」を全面に出したロゴがインパクトあります。ビールから離れている世代を意識しているのためか、口当たりが柔らかい印象があり、タイの暑さに合わせてグイグイと飲めます。バンコクなど主に都市部のスーパーやコンビニで販売されています。

タッパー

タッパー

 タッパーは、タイ・ビバレッジ社がチャーンに代わるビールとして新たに発売しました。チャーンとの違いを出すために赤いラベルが印象的、アルコール度数は6.5パーセントあります。バンコクなど主に都市部のスーパーやコンビニで販売されています。口当たりがやさしく飲みやすさを重視しており、炭酸が弱めで酸味が少ないのが特徴。酔う速度が他のビールを飲むよりも早いと言われています。バンコクなど主に都市部のスーパーやコンビニで販売されています。

チアーズビア

チアーズビア

 チアーズは、タイ・アジア・パシフィック・ブリュワリーズ社のビールです。オランダのハイネケン社とシンガポールのタイガービールを製造していた会社が合併して作られた会社で、タイ向けに販売されたビール。ビールのコンテストで受賞経験があります。味わいは麦の香りとハーブのようなアロマが広がっています。軽くて飲みやすいビールですが、少し個性が強いフレーバーがあるので、好みがわかれるかもしれません。バンコクなど主に都市部のスーパーやコンビニで販売されています。

サイアムヴァイツェン

サイアムヴァイツェン

 サイアムヴァイツェンは、タイ・アジア・パシフィック・ブリュワリーズ社のクラフトビールです。ドイツビールで小麦を使用したスタイル「ヴァイツェン」として販売されています。一般的なラガービールとは風味が異なり、フルーティなアロマが特徴で、口当たりの炭酸も弱めで後味も心地よい酸味があり、炭酸が苦手でビールを忌避する人でも飲みやすくなっています。ちなみにラベルはタイの神様のひとつ「ヤック」で、日本の夜叉に該当します。主にバンコクを中心とした都市部で販売しています。

BLACK DRAGON(ブラックドラゴン)

BLACK DRAGON(ブラックドラゴン)

 BLACK DRAGON(ブラックドラゴン)は、タイのクラフトビールでレッドビールと呼ばれているものです。もともとはベルギーの西フランデルン地方で作られているビールで、赤大麦を使用し大きなオーク樽に入れて1年ほど熟成させるのが大きな特徴。一般的なビールとは全く異なっており、フルーツのような香りと爽やかな酸味を持っています。灼熱のタイのビールのように喉の渇きを潤すというタイプではないので、タイ人の中では賛否が分かれており、タイ料理との相性も微妙なところがあります。ちなみに製造元はタイビバレッジ社です。主にバンコクを中心とした都市部で販売しています。

タワンデーン ジャーマン ブリュワリー

タワンデーン ジャーマン ブリュワリー

 タワンデーンジャーマンブリュワリーは、バンコクにあるマイクロブルワリーレストランです。バンコクの中心部からタクシーで20分くらいのところにある大型のビアホールで、1階が1200席、2階300席、屋外100席とまるで劇場やホールのような規模を持っています。ここでは醸造基準が厳しいとされる自家醸造が行われており、ビールの本場ドイツから醸造者、素材を取り寄せています。そのためタイにいながらビールの本場ドイツの味が楽しめます。ビアスタイルはダークな色合いのデュンケルと小麦入りのヴァイェンが味わえます。料理はドイツ料理とタイ料理があります。また正面にはステージがあり、さまざまなショーが繰り広げられ、ずっといたくなるようなお店です。飲めるところはバンコクの直営店に限られています。

タワンデーンジャーマンブリュワリー
住所:462 61 Rama III Rd, Chong Nonsi, Yan Nawa, Bangkok 10120 タイ
URL:http://www.tawandang.com/

EST.33 The Nine Rama 9

EST.33 The Nine Rama 9

 EST.33 The Nine Rama 9は、バンコクの中心から東側スワンナプーム国際空港寄りのラーマ9世通り沿いにあるクラフトビールレストランです。このビアレストランはシンハービールの直営店ですが、定番のシンハービールではなく、レストラン内で自家醸造しています。ビールの種類は定番のラガー、ラガーより色が赤い色したコッパー、ブラックとあります。コッパーはあまり聞きなれないスタイルですが、玄米を醸造に利用して作られており、ラガーより深みがあります。ブラックは黒ビールですが黒もち米から醸造されてました。料理はビアレストラン定番の物がタイ風にアレンジしたものが多く、店内にはステージがあり連日ライブが行われています。飲める場所は直営店のほか、バンコク市内の一部では流通しているようです。

EST.33 The Nine Rama 9
住所:999, 4 Alley, Suan Luang, Bangkok 10250 タイ
URL:http://www.est-33.com/

Chiang mai Beer(チェンマイビール)

Chiang mai Beer(チェンマイビール)

 Chiang mai Beer(チェンマイビール)は、タイの北部チェンマイにあるクラフトビールです。チェンマイ出身でアメリカのコドラド州に留学していた青年が、クラフトビールに目覚め、故郷に戻ってから醸造免許を取得して2015年に起業しました。3種類のビアスタイル「レッドトラック(レッドエール)」、「ブロッサム/ヴァイツェン」、「ビンリバー(ピルスナー)」があります。主にチェンマイ市内のクラフトビールバーで飲むことができ、瓶でも販売しています。ローカルビールが少ないタイの中でも貴重なビールと言えます。

ミッケラー

ミッケラー

 番外編ですが、おいしいクラフトビールとしてミッケラーを紹介します。バンコクの中心部エカマイエリアの路地奥にあるバーです。デンマーク・コペンハーゲンが発祥で、自由な発想で様々なスタイルのオリジナルクラフトビールを提供しています。大きな特徴としてビールの醸造所を自前で持っておらず、レシピだけを用意して他の醸造所で作ってもらう方法をとっているため、幽霊・幻を意味する「ファントムブリュワリー」と呼ばれます。路地奥にあるおしゃれなバーで常時30種類のオリジナルクラフトビールから選べます。ただあまり大きい店ではないので、グループで行く際には注意しましょう。飲める場所はミッケラーの直営店になります。

ミッケラー バンコク
住所:26 Ekkamai 10 Alley, Lane 2, Phra Khanong Nuea, Watthana, Bangkok 10110 タイ
URL:https://www.mikkellerbangkok.com/

 以上、タイでおすすめする地ビール・クラフトビールをご紹介させていただきました。興味ある方は是非お試しください。バンコクでガンガンビールを飲みたい場合には、「タイ・バンコクのハッピーアワーを楽しめるルーフトップバー9選!」もご覧ください!

 

求職者登録(無料)をして最新求人情報をゲットしよう!


キャリアリンクアジアでは求職者登録(無料)を行って頂いた求職者様に定期的(隔週)に東南アジアの最新求人情報を配信しています。
希望者には無料で就職相談を行っております!!

求職者登録(無料)はこちら

投稿者紹介

キャリアリンク編集部
キャリアリンク編集部
キャリアリンク在籍のスタッフによる記事です。東南アジアの”今”を知る人材会社社員が、知ればちょっとアジアがちかくなる情報を発信していきます!