葉笠のノンラー(Nón lá)やアオザイ(Áo dài)ほど有名ではないかもしれませんが、シルクはベトナムの代表的なおみやげの1つです。質の良さに比べて日本より価格が安いので、おみやげとしてとても喜ばれます。
今回はベトナムのシルクについて、ご紹介します。
・ベトナムのシルクについて知りたい方・ベトナム産の上質のものをおみやげにしたい方・購入先、価格など詳しく知りたい方
ベトナムのシルク
ハノイの中心部にある観光地、旧市街地を巡ってみると、シルク専門店が多いことが分かります。このほかさまざまな種類のおみやげ品を売る小規模店でも、多くはシルクを取り扱っています。ベトナムには古くからシルク産業が根付いていることから多彩な製品が販売されており、これらはおみやげとして外国人にとても喜ばれています。
以前ここで、貿易都市として栄えていたベトナム中部の代表的な観光地、ホイアン(Hội An)市を紹介しました。同市が最盛期だった17世紀頃、おもに輸出されていた商品の1つにシルクがありました。このほか、ハノイにもシルク買い付けのため外国人商人が訪れることもあったという事実もあり、昔からベトナムシルクに対する評価は高かったことを証拠づけています。
今、シルクはネクタイやスカーフ、パジャマ、布団カバーなど、さまざまな商品に加工、販売されています。シルク製の洋服やアオザイなどの、オーダーメイドにも対応する店もあるので、自分好みのおみやげを持ち帰ることが可能です。
シルクをおみやげとして購入する際は、ガイドブックなどで紹介されている信頼性の高い専門店に行くことをおすすめします。というのは時折、ベトナム産ではないものをベトナム産と称したり、ナイロンなどが合成された布をシルクとして販売するケースもあるためです。
本物のシルクかどうか見分ける方法は、やはり自身で見て、触れて、確かめることが大事です。本物のシルクは光沢があり、手触りが柔らかくなめらかです。ナイロン製の布でも光沢があるものはありますが、やわらかく滑るような手触りまでまったく同じように真似することは難しいです。またシルクは「絹鳴り」といって、絹同士をこすり合わせた際に「キュキュ」という音がします。光沢、手触り、音。この3点から判断してみることをおすすめします。ものによっては安くない買い物になるだけに、納得のいく一品を選びましょう。
ハノイでシルクを買おう
ハノイでシルクを買える場所といえば、ハンガイ(Hàng Gai)通りです。ここはおみやげ店が並ぶ通りとしても有名です。シルク専門が多く建ち並んでいるので、1軒1軒回ってみるのも良いでしょう。
このほかベトナムの記念品などをセレクトして売っているおみやげ店でも、シルクを取り扱っています。観光地周辺の路上でおみやげを売り歩いている、おばさんが扱っているケースもあります。ただし先にも言及した通り、本当のベトナムシルクを購入したい場合は信頼性のある店に行くことを強くおすすめします。
このほかシルクにこだわった店も、いくつかあります。
「タンミー・デザイン(Tan My Design)」は、ハノイのハンガイ通りでもひときわ有名なブティックです。3代受け継がれているおしゃれな手刺しゅうが、オリジナルデザインのバッグからポーチ、枕カバーなど、あらゆる布製品に施されています。この手刺しゅうの模様が入ったシルク製品が上質でとてもおすすめです。
また「シルキー・ベトナム(Silky Vietnam)」は、その名の通りシルクにこだわったブティックです。シルクのアオザイやワンピースなどエレガントなデザインのシルクドレスは、身に着けるだけでおしゃれに差がつきます。
・タンミー・デザイン
住所:61 Hang Gai, Hoan Kiem, Hanoi
https://tanmydesign.com/
・シルキー・ベトナム
住所:12/290 Kim Ma, Ba Dinh, Hanoi
シルク村で見学&ショッピング
シルク村で見学&ショッピング
陶器やノンラーなど、ベトナムには1つの工芸品づくりを地元の産業とする、たくさんの工芸村がありますが、そのなかにシルクを作っている村もあります。
ハノイ近郊で、もっとも有名なのはヴァンフック(Vạn Phúc)村です。同村のシルク産業は1000年以上の歴史を持ち、住民の9割程度がシルク産業に従事していると言います。この村ではハノイ市中心部よりも安価な価格でシルク製品を手に入れられるだけではなく、繭から糸をつむぎ、布を織って染色し、加工品を作るというさまざまな工程を見学できる工房があるため、シルクを買い付けるバイヤーや観光客が多く足を運んでいます。
工房見学は、村に点在する工房を見て回るといった感じで、とくに見学予約や料金などは必要ありません。外国人観光客がよく来る村なので、村の人たちも慣れたもので、自由な見学と写真撮影が可能です。工房のなかには昔ながらの機織り機を置いてあるところもあり、作業現場に居合わせれば熟練の職人技を間近で見られます。
また同村のティーシー(Thì Sỹ)通りに行けば、シルクを売る店が軒を連ねています。シルク製品の価格ははものによりますが、旧市街地で販売されている製品の半分程度です。一度ハノイのみやげ店で値段を確認してからヴァンフック村に行くと、大まかな値段が把握できると思います。村にはシルク製品を売る店も多く、その種類もスカーフやストール、ネクタイ、ポーチ、パジャマ、クッションカバーなど非常に多様です。とにかくシルク製品をたくさん買いたいという人は、村に足を運ぶことをおすすめします。
ヴァンフック村へは、旅行会社のツアーも出ています。効率的に見学し、安心しておみやげを購入したい人にとっては、ツアーが便利です。またハノイ中心部からそれほど遠くないため、個人で行く観光客も意外と多くいます。道路状況にもよりますが、タクシーで約30~40分、価格は往復50万VND程度となります。
・シルクの機織りを見学できる工房
「Mao Silk」
住所:10 Phuc, Vạn Phuc, Ha Dong
村でもっとも有名な工房で、無料での見学が可能です
まとめ
シルクづくりの長い歴史を持つベトナムでは、単に既製品を買うだけでなく、シルク製の服をオーダーしたり、シルクづくりの工程を見学するなど、楽しみ方も多様です。そして良質のシルクを、日本に比べて非常に安い値段で購入できるというメリットは見逃せません。ベトナム旅行の記念やおみやげに、自身のおしゃれアイテムとして、ぜひベトナムシルクに触れてみてください。
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