ホアンキエム湖至近、ハノイ旧市街の高級ショッピングモール「チャンティエンプラザ」

　「ルイヴィトン」「シャネル」「グッチ」……。ハノイで世界的に有名なブランドが一堂に会するショッピングモールといえば「チャンティエンプラザ」です。名だたるブランドの正規品を、高級感ある店舗で購入できます。ハノイの中心地、ホアンキエム湖すぐそばという立地の良さも魅力です。

　ここではチャンティエンプラザのレポートをしたいと思います。

この記事はこんな方におすすめ

・チャンティエンプラザにまだ行ったことがなく、どんな店か知りたい方
・さまざまな高級ブランドを1カ所で見て回りたい方
・アクセスしやすい市内中心部で買い物したい方

1 チャンティエンプラザとは
2 そうそうたる高級ブランドの顔ぶれ
3 ちょっと手軽なブランドも
4 その他の店舗
5 まとめ

チャンティエンプラザとは

　チャンティエン（Tràng Tiền）通りと言えば、高級ブティックやレストランが店を構える上品な通りとして有名です。その通り沿いで、もっともホアンキエム湖に近いところに位置しているのがチャンティエンプラザです。

　白亜の大きな建物が非常に存在感ある、ハノイのランドマーク。タクシーで行く場合は「チャンティエンプラザ」とだけ言えば、住所をいわずとも分かってもらえます。

　建物が建てられたのは、フランス植民地時代の1901年。当時は「Les Grand Magasins Reunis」という名前のデパートでした。その後1960年に「総合百貨店」と名前を変えつつ、ハノイの街の変化を見守ってきました。取扱商品は高級品が中心となるため日常的に使うようなものはあまり販売していませんが、ハノイの人たちにとっては見慣れた親しみのある建物なのです。

　おもな取り扱い品目は、1階から4階までが高級ブランドのバッグや靴、服、化粧品など。このほか5、6階にはレストラン街や映画館、玩具店もあります。2021年中ごろには6階にロッテ免税店がオープンする予定。旅行客だけでなく在住外国人も、一時帰国などの際にゆっくりとブランド品を買い物できるようになります。

そうそうたる高級ブランドの顔ぶれ

　チャンティエンプラザ1階の入り口には必ず警備員がいて、来店客が出入りするドアを開け閉めしてくれます。ここからして他とは違います。そして入るとすぐに目に飛び込んでくるのが「ルイヴィトン」や「グッチ」、「シャネル」などのロゴ。高級ブランド目当ての人ならワクワクしてしまう店の数々が、ずらりと並んでいます。

　1～4階はブランドファッションが中心です。ここでざっとその名を挙げるだけでも「ベルサーチ」「アルマーニ」「バーバリー」「ドルチェ＆ガッバーナ」「フェラガモ」…など。ハノイのノイバイ国際空港内の免税店でも、これほどの高級ブランドショップはそろっていません。またそれぞれのショップは、不定期にティスプレイや商品を変えています。とくに独自の世界観や個性が感じられるディスプレイは他のショッピングモールでは決してみられない手の込んだもので、非常に見ごたえがあります。

　ちなみに1階にある「シャネル」化粧品店の前は広めのスペースとなっているため、季節ごとのイベントや特別装飾、展示などがよく行われています。

ちょっと手軽なブランドも

　高級ブランドのイメージが強いチャンティエンプラザですが、じつはカジュアルブランドもいくつか入店しています。

　そうした店舗が、とくに多く集まっているのが3階です。「リーバイス」「カルバンクライン・ジーンズ」「GAP」「バナナ・リパブリック」などは、普段着としても着用できるファッションを取りそろえています。

　さらに3階には、化粧品店が集まる一角も。「ランコム」といった高級ブランドから「カネボウ」「ネイチャー・リパブリック」など親しみある化粧品店まで、1つ1つの販売スペースは小さいながら選りすぐりの商品が並んでいます。注目したいのは「Origani」というオーストラリアの高級化粧品ショップ。動物実験をせず酸化防止剤なども使用しない植物成分の化粧品は、アンチエイジングなどに効果がある化粧品が特徴です。チャンティエンプラザ内の店舗は、まるでエステサロンのような広々した高級感ある店づくりとなっています。リッチな気分でゆったりと化粧品選びをしたい方は、ぜひ足を運んでみてください。

　このほか3階に空きスペースがある場合は、催事販売も行っています。たくさんの商品のなかからお得に服やバッグを変えるチャンスなので、開催していたらぜひ立ち寄ってみましょう。

その他の店舗

　4階は紳士服店が多くを占めています。メインのスーツやワイシャツは、もちろん直しにも対応します。ネクタイ、ビジネスバッグ、ベルトなど社会人には必須のアイテムを、トータルにそろえることが可能です。またビジネスカジュアルとしても着用できそうなコットンパンツ、ポロシャツといったアイテムもあるので、まとめ買いに便利です。

　5階には焼き肉店「GOGIハウス」や映画館「CGV」があります。この「CGV」は「ゴールド・クラス」という特別な座席があります。飛行機のビジネスクラスに着想を得たという、通常の1.5倍ほどはある広々とした座席です。ひじ掛けやフットレストを備えた椅子は、クッションがききゆとりある座り心地で、まるでマッサージチェアのよう。映画の開始前には別室で待機できるほか、お茶などの飲み物のサービスもあるなど至れり尽くせりです。高級ショッピングセンターでの買い物ついでに、映画も高級感あるシートで楽しんでみてはいかがでしょうか。

まとめ

　高級ブランドはもちろん、ちょっとしたカジュアルファッションもそろえるチャンティエンプラザは、立地の良さとあいまってとても便利なショッピングモールです。高級ショッピングモールを掲げているだけあり、商品の品質、サービスともにしっかりしているのも安心要素。今後、6階にロッテ免税店がオープンしたら、さらに多くの人でにぎわうことが予想されます。

　以上、チャンティエンプラザのご紹介でした。