イオン_外観1

 「イオンモール」といえば、在住者の方なら「日本でちょくちょく行っていたなぁ」という人も多いかと思います。スーパーマーケットのほかに、ファッションや雑貨、レストランなど、さまざまな店が一堂に会しているので、あれこれそろえたいときに便利ですよね。2021年時点で、ハノイでは2店舗のイオンモールがあります。いずれも郊外型の店舗で、中心部から比較的行きやすいのはロンビエン店です。

 ここではイオンモール・ロンビエンのレポートをしたいと思います。

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この記事はこんな方におすすめ

ベトナムでイオンモールにまだ行ったことがなく、どんな店か知りたい方
ショッピングやアミューズメント、食事などを1カ所で楽しみたい方
ベトナムでも日系のショッピングモールで買い物を楽しみたい方

イオンモール・ロンビエンに行くには

 イオンモール・ロンビエンは、ハノイ市中心部の東側にあるホン河を渡った先に位置しています。ハノイ市内から行く場合は、タクシーで行くのがもっとも無難な方法です。配車サービスの「グラブ」を使ってハノイ中心部から行った場合の目安は、料金が8万ドン前後、時間が30分前後となります(※料金、時間ともに混み具合などにより変わります)。

 タクシーよりも時間はかかりますが、市内を走る乗り合いバスでも行くことができます。ハノイ市内北東部にあるロンビエンバスターミナルから、「55B」のバスに乗ってみましょう。時間は45分前後かかりますが(道路の混み具合ではそれ以上かかります)、料金はなんと7000ドンという安値で行くことができます。くれぐれも「55A」と間違わないよう、お気をつけください。こちらは「タイムズシティ」行きとなります。

 ちなみに焼き物で有名な「バッチャン村」は、イオンモール・ロンビエンからタクシーで約20分のところに位置しています。バッチャン村への観光帰り、食事や買い物に立ち寄ってみるのも良いでしょう。

 さらにハノイにあるもう1つのイオンモール・ハドンは、ロンビエンよりも中心部からもっと遠い南西に位置しています。「グラブ」で行けば時間は40分前後、料金は17万ドン前後かかります。

 イオンモール独自の無料バスも出ています。1つはハノイ自然科学大学(334 Nguyễn Trãi)、もう1つは高級マンション「The Manor」(Mễ Trì, Từ Liêm)から、それぞれ出発します。いずれもハノイの中心部から少し離れた南西側に位置していますが、タクシー代を節約したいなら利用をおすすめします。

 乗り合いバスではグエン・タイ・ホック(Nguyễn Thái Học)通りからキンマー(Kim Mã)通りに変わる地点にある、キンマーバスターミナルから、高速輸送システムのバス「BRT01」に乗れば最寄りの地域まで行くことができます。ただし降りてから15~20分ほど歩く必要があります。料金は7000ドンですが、時間は1時間強かかるので、時間に余裕がある方向けの行き方です。行く場合の参考にしてみてください。

イオン_外観1

イオン_外観2

イオンモール・ロンビエンの回り方

 イオンモールのメインの入口となるのが、ドーム屋根のかかった広場「ドームコート」です。ここから行くことができる方向は3カ所。店内1階への入口、3階のレストラン街へ直通するエスカレーター、そして建物沿いに伸びる緑の多い通路「グリーンガーデン」です。「グリーンガーデン」沿いには、メインの建物の1階にある飲食店のほか、外側に単独店舗を構えるコーヒーショップやファストフード店の入口が並んでいます。通路に沿って季節ごとにさまざまな花が咲くので、ちょっとした撮影スポットにもなっています。

 また「ドームコート」のそば、駐車場寄りの広いスペースは公共バスおよびタクシー乗り場になっていて、常にバスやタクシーが待機しています。イオンモール・ロンビエンから市内へ向かう際に利用することになります。

店内は1~4階までがあります。
1階はファッションのほか、家電店、生活雑貨店、スーパーマーケット、
2階はファッションを中心に生活雑貨、家具店、イオンショップなど、
3階はレストラン街とイオンショップ、
4階はアミューズメント施設
と、大まかにこのような構造です。

 ドームコート側から店舗奥へつながる通路には専門店がずらりと並び、ドームコートと正反対側まで行きあたると、1~3階までイオンショップやイオンのスーパーマーケットのスペースとなっています。1階にはATMコーナー、館内の案内所、授乳室、メイクアップルーム、2・3階には喫煙所、3階には子ども用トイレなど、知っていると便利なスペースも用意されているので、最初にフロアガイドで確認すれば効率良く回れます。

イオン_外観3

イオン_店内1

イオン_店内2

イオン_ドームコート

イオン_グリーンガーデン1

イオン_グリーンガーデン2

イオン_グリーンガーデン3
AM_グリーンガーデン1~3

1階:「ユニクロ」から「イオンスーパー」まで

 イオンモール・ロンビエンの敷地内に入り、ドームコートの下に来ると見えるのが洋菓子店の「シャトレーゼ」。日本から輸入したケーキや焼き菓子などを販売しています。きれいに包装された菓子は、贈り物やお土産にもぴったり。店舗内はカフェとなっており、飲み物や軽食も販売しているので買い物に疲れたら立ち寄ってみましょう。

 店舗1階は、明るくて開放的な雰囲気です。吹き抜けの通路がずっと奥までつながっているので「どんな店があるのかな?」とワクワクしながら店めぐりができます。

 メイン入口を入ってすぐの店内に見えるのが、2020年にオープンした「ユニクロ」。色とりどりの服が整然と並ぶ店づくりからして、もう日本そのものです。店に入れば店員さんがテキパキ働いていて、気持ちよく買い物ができます。

 このほか1階にある日系の店舗としてはメガネ店の「メガネプリンス」「オンデーズ」、ジュエリー店の「エステール」、「ダイソー」や、フィットネスの「ルネサンス」もあります。「ルネサンス」は温水プールや各種運動器具を完備。定期的にメンテナンスされた器具や施設と、教育されたトレーナーがいるのはさすがの日本クオリティで、在住者の方にもおすすめです。

 ドームコートと正反対側まで歩いていくと、つきあたりにイオンのスーパーマーケットがあります。スーパーに入る前にはイオンのパン屋と、各種総菜コーナーが軒を連ねるスペースがあり、同ショッピングモールのなかでもとくに多くの人でにぎわうエリアとなっています。総菜コーナーではフライドチキンから寿司、サラダ、弁当、アイスクリームまで多種多様に販売されていて、食事時には来店客でごった返します。じっくり見たいなら時間をずらして行くのがおすすめです。またスーパー近くにはサービスセンターもあります。宅配を頼みたいとき、イオンカードを作りたいときなど、各種相談に対応しているので重宝します。

 広々としたスーパーマーケットでも、さまざまな商品が販売されていますが、なかでも日本人に重宝するのはプライベートブランド「トップバリュ」をはじめとした日本製品を販売する一角です。しょうゆやカレールー、乾麺までさまざまな食材が手ごろな価格で手に入ります。そして野菜売り場を歩いていると、流れてくる聞きなれた音楽…。そう、マヨネーズなどでおなじみのキューピーの音楽でした。ふと音の方を見ると野菜の陳列棚の上に画面が設置され、そこでキューピー製品を使った野菜レシピが動画で紹介されています。それに見入るベトナム人主婦もいて、野菜購入の際の参考になっているよう様子。随所で日系であることが感じられます。

 またスーパー出口付近には、イオンカードのポイント確認機や、たくさん購入した際に利用できる空き段ボールも用意されているので活用しましょう。

イオン_1階イオンパン屋

イオン_1階サービスセンター

イオン_1階スーパー1

イオン_1階スーパー2

イオン_1階スーパーキューピー

イオン_1階スーパーポイント確認

イオン_1階スーパー日本製品1

イオン_1階スーパー日本製品2

イオン_1階ユニクロ

イオン_1階総菜店1

イオン_1階惣菜店2
AM_1階惣菜店1~2

2階:ファッションや生活用品がそろう

 2階にはおもに紳士、婦人、子ども用ファッションのほか、家具や生活雑貨などの専門店が並んでいます。ドームコート側には子ども服や雑貨、アミューズメント施設「Kidzoona」など子ども向け店舗が集中している一方、反対側はファッション雑貨や化粧品などを扱うイオンショップとなっています。この間をつなぐ通路にはデンマークの家具店「JYSK」、ベトナムの若者に支持されるファッション店「BOO」などが、大型の店舗を構えています。

 また2階には書店の「FAHASA」があり、店内の一部に日本の書籍コーナー「KINOKUNIYA」があります。日本の漫画や日本語教材が多くを占めていますが、小説や実用書も一部あるので日本語書籍を買いたい人は立ち寄ってみましょう。

 ちなみにモール内は、子どもたちに人気のSL型の乗り物「Wonder Train」も運行しています。その「Wonder Train」の乗り場が2階奥にある子ども向けアミューズメント施設「Kidzoona」近く、エスカレーター脇から出ています。料金は子ども3万ドン、大人5万ドン、コンボで6万ドン。家族連れで訪れた方はぜひ利用してみてください。

イオン_2階FAHASA

イオン_2階JYSK

イオン_2階WonderTrain

イオン_2階イオンショップ1

イオン_2階イオンショップ2

イオン_2階ファッション

3階:世界の食事が楽しめるレストラン街

 冒頭でドームコートからレストラン街へ、直通するエスカレーターがあると説明しました。エスカレーターはこちらの3階につながっています。エスカレーターを降りるとあるのが、種類豊富なベトナム料理を楽しめるハノイの有名店「Quan An Ngon」です。屋台で料理を注文するような感覚で食事を楽しめる店づくり。ちょっとレトロな演出もあり、食事だけでなく店内の雰囲気も一緒に楽しめます。

 同店の向かい側には、フードコートが広がっています。驚くほどたくさんのテーブルと椅子が並んでいますが、土日の昼時ともなればすべて埋まります。うどんから鍋料理、ベトナムのステーキ、ビッテットなど、あらゆるメニューが手軽に楽しめるのですが、ハノイっ子は鍋料理が好きなようでいつでも多くの人が鍋をつついています。

 日系の店では「牛角」「ペッパーランチ」が店舗を構えています。このほか和洋中韓、ありとあらゆるレストランが並んでいるほか、ミルクティーやジュース、アイスクリームなどを提供する小型店も通路のあちらこちらに散らばっていて、とても回りごたえのあるレストラン街です。多くの人出でにぎわう休日には、1つ1つの店舗を見て回ると疲れる場合もあるので、一度フロアガイドで確認してから店を決めるのが良いかもしれません。

 3階にはこのほか、ゲームセンターなどのアミューズメント施設があるほか、家電店や子ども用品、生活雑貨などを販売するイオンショップもあります。

イオン_3階Quan AN Ngon

イオン_3階イオンショップ

イオン_3階フードコート1

イオン_3階フードコート2

4階:ボーリングをベトナムでも!

 4階は2つの店舗のみとなっています。映画館「CGV」とボーリング場です。

 ボーリングはベトナムで施設が少なく楽しむ機会もあまりないスポーツですが、イオンモール・ロンビエンにあるんです。日本のボーリング場同様レーンがいくつか並び、頭上の画面にスコアが表示される仕組みです。靴、ボールなどももちろん貸し出しています。この施設ではビリヤードも楽しむことができるので、カップルや家族連れで訪れても楽しい場となっています。

イオン_4階ボーリング

まとめ

 郊外型で非常に広く、明るく、解放的な雰囲気のモールには、1日いても楽しめる多様で魅力的な店舗が詰まっています。単に店が多いだけでなく、明るく清潔な店づくり、随時更新されるフロアガイド、随所に配置された休憩用のソファなど、日本でたくさんのショッピングモールを展開しているイオンモールとあり、来店客が楽しく、気持ちよく買い物をして回れる工夫が随所に感じられます。

 在住者なら一度は言っておきたい必須コース。旅行で訪れた方もハノイの大型ショッピングモールがどんなものか、のぞいてみると楽しい発見があるかもしれません。興味があればぜひ一度訪ねてみてください。

<イオンモール・ロンビエン>
営業時間:10:00~22:00(平日)/9:00~22:00(土日祝日)
定休日:なし
クレジットカード:OK
住所:27 Co Linh

The Happy Mall

<イオンモール・ハドン>
営業時間:10:00~22:00(平日)/9:00~22:00(土日祝日)
定休日:なし
クレジットカード:OK
住所:Duong Noi, Ha Dong

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