インドネシア

1.地理、気候

インドネシア共和国(通称インドネシア)は東南アジア南部に位置する共和制国家です。国土は東西にとても長く距離にして5,110kmとなっており、大小様々なから構成されており島の数は13,466である。この数は世界最多となっています。

インドネシアの人口2億4700万人のうち、約半数の1億2400万人が住んでいるジャワ島にインドネシアの首都ジャカルタがあります。インドネシアは東南アジア諸国連合(ASEAN)の盟主とされていることから、首都ジャカルタにASEANの本部が置かれています。そのためジャカルタには50カ国あまりのASEAN大使が常駐しています。(ちなみに日本は2011年5月26日より常駐させています。)

インドネシアは東西にとても長いものの、島々のすべてが北回帰線と南回帰線の間に位置しているため、熱帯性気候に属しており地域格差はほとんどありません。熱帯性気候特有の雨季は11月~3月で、乾季は4月~10月です。

 

2.人種、人口

インドネシアの人口は2億4700万人となっており、世界第4位です。この人口は着実に増加していくと予想され、ある試算では2050年に3億人に達するとみられています。

大多数がマレー系で公用語はインドネシア語が使用されています。

世界最大のイスラム教徒を抱える国と知られるインドネシアは信教の自由を保障しておりイスラム教は国教ではありません。ちなみに宗教比率は76.5%のイスラム教に次いで13.1%のキリスト教、3.4%のヒンドゥー教といったようになっています。

 

3.歴史

多くの民族が居住するインドネシアにおいて、国としてのまとまりが生まれたのは比較的新しくオランダ領東インド(以降、東インド)が最初でした。この東インドは、1602年にオランダ東インド会社(世界初の株式会社)が設立され政府によって解散させられる18世紀末まで続いた。その後、イギリスによる統治を挟み、オランダ領東インドとなり1942年まで続いた。1942年から1945年の第二次世界大戦中は、日本軍政下に置かれていた。第二次世界大戦が終わり、独立を宣言したインドネシア共和国と再度植民地支配をしようとしたオランダとの間で4年5ヶ月に及ぶ独立戦争があった。そして1949年12月にインドネシア連邦共和国成立、1950年8月15日に今のインドネシア共和国が誕生しました。

 

4.経済、産業

基本的に農業国となっているインドネシアのGDPは8,703億ドルで世界16位となっている一方、国民一人当たりのGDPは3,510ドルという世界平均に満たないレベルであります。また国民の半数を占める約1億2000万人が1日2ドル未満で暮らす貧困層と推定されています。

 

5.食文化

多民族国家で知られるインドネシア。インドネシア料理という言葉はあってないようなものです。有名なところだと、ちょっと甘いジャワ料理、辛さが特徴のパダン料理、生野菜が使われているスンダ料理があり、民族によって個性が違ってきます。 色々な民族料理があるインドネシアですが、基本は米食文化でマクドナルドでも白いご飯が売られているほどです。