シンガポールの工業団地

シンガポールは『アジアの金融センター』と呼ばれていることから金融の面が注目されがちです。また世界最大の観覧車『シンガポールフライヤー』巨大カジノリゾート『マリーナベイ・サンズ』などから観光都市として有名です。

しかし、一般的にはあまり知られていませんが、シンガポールは工業立国でもあります。国土が狭く工業資源が乏しく基幹産業となる自動車産業がないものの、東南アジアにおいては電気や電子、金型産業は先進分野となっています。


■シンガポールにおける主要な工業団地

○セノコ(Senoko)

シンガポール北部の海岸線に位置するエリア。海を隔てた対岸にはマレーシアがあります。

 

・ウッドランズ イースト工業団地(Woodlands East)


○ウッドランズ インダストリアルパーク(Woodlamds Industrial Park)

シンガポール北部に位置します。チャンギ国際空港からは約22km。セノコ地区はアドミラルティ・ロード・ウェスト(Admiralty Road West)を挟んだ北側にあります。

 

・ウッドランズ ウェスト工業団地(Woodlands West)


○アン モー キオ(Ang Mo Kio)

シンガポール中部に位置します。チャンギ国際空港からは約15km。

 

・アン モー キオ インダストリアル エステート(Ang Mo Kio Industrial Estate)

 
○ヘンダーソン ロード(Henderson Road)

シンガポール中心に近いエリア。この道路を横断する歩道橋の一つにシンガポールで一番高いヘンダーソンブリッジ(高さ約36m)があります。

 

・ヘンダーソン インダストリアル パーク(Henderson Industrial Park)


○ジュロン(Jurong)

シンガポール西部(南西地区)に位置するエリア。1960年代に職住近接型の工業団地(ニュータウン)として整備されました。ジュロン湖を中心としてイースト(東)とウェスト(西)に分けられます。

 

・ジュロン インダストリアル エステート(Jurong Industrial Estate)


○ジュロン島(Jurong Island)

シンガポールの南西部に位置する人工島。ジュロン島は元々沖合にあった島々を埋め立てによって一つの島として繋げたものです。これらの埋め立ては1995年より始められ2009年に完工されました。この埋め立てに関して主要な工事請負人は日本の五洋建設です。この人工島が作られた経緯は、対岸にあるジュロン工業団地の開発が進み、エッソやエクソンモービルという石油企業が石油精製工場を元々の島々に進出する計画を立てたことによるものです。これらの企業の影響からか、日系企業を含め多くの石油化学企業が拠点を置いています。

 

・サザン アイランド(Southern Islands)

・バニヤン ロジスパーク(Banyan LogisPark)


○トゥアス(Tuas)

シンガポール西部、ジュロンの西側にあるエリア。このエリアは生物医学分野に特化した工業団地です。

 

・トゥアス バイオメディカル パーク(Tuas Biomedical Park)