シンガポール

1.地理、気候

東南アジアの都市国家である。通称はシンガポールだが正式名称はシンガポール共和国である。シンガポールの場所は、マレー半島の南端にある。都市国家ということもあり、菱形の島だけだと思われる人も多いですが、実際は60以上の島から構成されています。また埋め立て地も多く、それによって領土を拡大しています。

陸地で国境を隔てている国はないものの、ジョホール・シンガポール・コーズウェイや、マレーシア・シンガポール・セカンドリンクという連絡橋で結ばれている。その連絡橋を使うと電車やバスで国境を越えることが可能です。

シンガポールは勾配がないので河川の水質はよくありません。都心を流れるシンガポール川は非常に緩やかで、かつて貿易港として栄えた名残の倉庫が今では改装されレストラン街となり地元の人や観光客で賑わっています。

シンガポールの最高地点はブキッ・ティマです。ほぼ中心部に位置する丘陵で標高は163.63メートルとなっています。この周辺地域は古くから保養地として知られており、現在はシンガポール屈指の高級住宅地となっています。

シンガポールの気候は乾季のない熱帯雨林気候に属しています。赤道直下に位置しているため、一年を通して高温多湿です。雨季と乾季がはっきりしないものの、北東モンスーンの影響から11月から3月に掛けて降水量が多い。また5月から9月は南西モンスーンの影響で一回当たりの雨量が増えます。

 

2.人種、人口

シンガポールの住民比率は中華系である華人が約80%を占めており、次いでマレー系、インド系と続いている。公用語は英語、マレー語、標準中国語、タミル語となっています。そのため、学校では英語以外の言語も必須科目として教えられています。多様な民族語を学ぶシンガポールでは独特の発音や用法のある英語(通称 シングリッシュ)が話されています。但し、シンガポール政府はこのシングリッシュに否定的で正しい英語を話すように求めています。 

 

3.歴史

1965年8月9日にマレーシア連邦から追放される形で独立したシンガポールは、李光耀(リー・クアンユー)によって法の整備が行われ経済的繁栄を実現しました。

 

4.経済、産業

シンガポールのGDPは2957億ドルで、国民一人あたりのGDPは54,775ドルとなっています。

シンガポールは古くから東西貿易の拠点となり繁栄していました。特に海運産業や航空産業が発達していました。そのことからシンガポール国内の最大企業はシンガポール航空である。1965年の独立後は重工業を中心として繁栄し東南アジア最大級の工業国へと成長しました。また国内外の企業のアジア太平洋地域の拠点が置かれていることもあって、東南アジアの金融センターとしての不動の地位を築いています。

 

5.食文化

シンガポールはかつてより商業都市だったので男女関係なく毎日仕事に明け暮れる人が多いことから、シンガポール人は自炊をする習慣はなく外食中心となっています。シンガポール独自で発達したシンガポール料理は多民族の文化が混じることもあり、華人系・マレー系・南インド系に分けられています。