タイの交通事情(バス・タクシー編)

 

タイは観光産業が盛んなことから、バンコク市内の交通事情は他の東南アジア諸国に比べて発達しています。


■路線バス

路線バスは系統が数字で振り分けられており、行き先はバス正面のフロントガラス部と、バス側面に表記されています。行き先はタイ語で書かれていることが多いものの、中にはアルファベットで書かれていることがあります。

タイの路線バスはどの系統であっても時刻表は存在しません。

路線図は本屋さんで販売しているので、バスを利用する前に買っておくと大変便利です。タイの路線バスは路線によって、車両タイプや乗車方法などが異なるため、事前に詳細を調べておく方が良いです。

バスの車両は大きく分けて、冷房のついているバスと冷房のついてないバスの2タイプがあります。冷房のついているバスは、バスの車体の色によって料金が異なりますが、冷房のついていないバスは一律料金です。どのタイプのバスであっても小児料金の設定はなく、バスに乗車している車掌の判断によって料金が徴収される、されないがあります。

バスは必ずしも全てのバス停で停車するとは限りません。乗車するときはバス停でタクシーを捕まえる時と同様に乗りたいバスに向かって手を上げて止めます。降車するときは、日本と同じくブザーを鳴らせば止まってくれます。


■高速交通システム(BRT)

2010年に開業した高速交通システム(BRT=Bus Rapid Transit)は専用のレーンを走るバスのことです。サトーン停留所からラチャブルック停留所までの16kmを約30分で運行しています。


■タクシー

タイのタクシーは個人タクシーと法人タクシーの2種類が走っています。初乗り料金は1kmまで35バーツと安く、あとは走行距離と時間から運賃を計算します。タイのタクシーはチップ不要ですが、お釣りのコインは受け取らないのが一般的です。

タクシーを貸し切りたい場合や、長距離移動でタクシーを利用する場合は乗車前に交渉すると通常よりも安く乗ることが出来ます。


■バイクタクシー(モーターサイ)

タイのバイクタクシーは通称モーターサイと呼ばれ、道路が渋滞している時や、一人で近距離への移動の際には大変重宝される交通手段です。料金は交渉制です。一般的にタクシーよりも安いのですが、長距離移動になると割高になることがあります。

バイクタクシー(モーターサイ)のドライバーはオレンジ色のベストを着用しているので見つけやすいです。


■トゥクトゥク・サムロー

バンコク観光を象徴する乗り物と言っても過言ではないトゥクトゥク。この名前の語源は、軽快なリズムのエンジン音から来ています。バイクタクシー同様に料金は交渉制となっています。

サムローは人力トゥクトゥクといった感じです。


■ソンテウ

ソンテウとは、バンコク郊外や地方都市で走っているトラックの荷台を客席に改造した乗り合いバスのことです。料金はタクシーよりも安く乗ることが出来ます。