タイの交通事情(地下鉄編)

タイの交通事情は、東南アジアの中ではとても発達しています。その中でもバンコク市内を走る地下鉄は2016年8月にパープルラインが開通し、生活や観光に益々便利になっています。

そんな生活や観光に重要な存在になりつつあるバンコクの地下鉄について紹介します。

タイの地下鉄はバンコク メトロやMRTと呼ばれていますが、正式名称はMass Rapid Transit(マス ラピッド トランジット)です。運営会社はバンコク メトロ社で、これは民間企業です。しかし建設や施設の保有はタイ 国営のタイ高速度交通公社(MRTA)が行っています。タイ(バンコク)の地下鉄が開通したのは2004年7月3日です。本来は前年 2013年のAPEC首脳会議に間に合うように開通する予定でした。

 

バンコクの地下鉄は、バーンスー駅とフワランポーン駅を結ぶブルーラインと、バンパイ運河駅とタオプーン駅を結ぶパープルラインがあります。

 

■ブルーライン(チャルーム・ラチャモンコン線)

バーンスー駅からフワランポーン駅までは20.8KMあります。この距離を全駅約30分で運行しています。バーンスー駅から約13KM先にあるタープラー駅と、フワランポーン駅から13.4KM先にあるラックソーン駅までは現在延伸工事中となっており、2019年の開通を目指しています。ちなみにブルーラインが全線開通すると、ひらがなの「の」のような形になります。それは、フワランポーン駅から約6KM先にタープラ駅が出来るとタープラ駅で接続されるためです。

 

・バーンスー駅

バーンスー区にある駅でタイ国鉄 北本線バンースー駅と接続されています。タイ国鉄 北本線ではバンコク市内から古都 アユタヤやチェンマイへと行くことが可能です。

 

・カムペーンペット駅

チャトゥチャック区にある駅です。カムペーンペット駅は、カムペーンペット通りに面しており、15000軒以上ものお店が軒を連ねるタイで最も大きな市場であるチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットの最寄駅となっています。チャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットは、その名の通り、ほとんどのお店が週末のみ(土曜日・日曜日)の営業になっています。

 

・チャトゥチャック公園駅

チャトゥチャック区にある駅です。バンコクスカイトレイン(BTS) モーチット駅と接続しており、長距離バスが発着する北バスターミナルに近いです。先述したチャトゥチャック・ウィークエンド・マーケットへは、チャトゥチャック公園駅からも行くことが出来ます。


・パホンヨーティン駅 

チャトゥチャック区にある駅です。パホンヨーティン通りとラートプラーオ通りの交差点付近にあります。


・ラートプラーオ駅

チャトゥチャック区にある駅です。ラートプラーオ通りとラッチャダーピセーク通りの交差点付近にあります。地下鉄利用の利便性を図るために2200台駐車可能な立体駐車場が併設されています。


・ラッチャダーピセーク駅

ディンデーン区にある駅です。駅はラチャダーピセーク通りに面しています。


・スッティサーン駅

フワイクワーン区にある駅です。駅はラチャダーピセーク通りにあります。 

 

・フワイクワーン駅

フワイクワーン区にある駅です。駅はラッチャダーピセーク通りに面しています。都心とのアクセスが良いことからアパートの新築や改築が進んでいるエリアですが、比較的家賃は安くなっています。

 

・タイ文化センター駅

ディンデーン区にある駅です。駅はラチャダーピセーク通りに面しています。駅の周辺には、多くの日系レストランや映画館、ボーリング場が入ったショッピングセンター『エスプラネード』やBIG Cなどがあります。


・ラーマ9世駅

ディンデーン区にある駅です。駅は、ラチャダーピセーク通りとラーマ9世通りの交差点付近にあります。駅周辺には、ITモールを中心としたフォーチュンタウン、テスコ・ロータス、セントラルプラザ・グランド・ラマ9などのショッピングセンターがあります。


・ペッチャブリー駅

ラーチャテーウィー区にある駅です。駅はアソーク通りとニュー・ペッチャブリー通りの交差点にあります。エアポート・レール・リンク マッカサン駅と接続されていますが、徒歩5分程度かかります。またタイ国鉄 東本線アソーク駅が近くにあります。


・スクムビット駅

ワッタナー区にある駅です。駅は、スクムウィット通りとアソーク通りの交差点にあります。バンコクスカイトレイン(BTS)のアソーク駅とは連絡通路で繋がっています。駅周辺には、ウェウスティン・グランド・スクムビット・ホテル、サーミットタワー、エクスチェンジタワー、タイムズスクエアなどがあります。


・シリキット・コンベンション・センター駅

クローントゥーイ区にある駅です。駅周辺には、駅名にもなっているクイーン・シリキット・ナショナル・コンベンション・センター(The Queen Sirikit National Convention Center , 略称QSNCC)があります。日本語では、クイーン・シリキット国際会議場と記述されることがあります。ここでは毎週のように何かしらのイベントが行われています。


・クローントゥーイ駅

クローントゥーイ区にある駅です。駅はラーマ4世通りにあります。駅から少し離れたところに地元民向けのクローントゥーイ市場があります。また、バンコク最大のスラム街であるクローントゥーイ・スラムがある。


・ルンピニー駅

サートーン区にある駅です。駅はラーマ4世通りとウィッタユ通り、サートン通りの交差点にあります。駅周辺には、バンコク最初の図書館とダンスホールのあるルンピニー公園、ムエタイ専用の競技施設であるルンピニースタジアムがあります。


・シーロム駅

バーンラック区にある駅です。駅はラーマ4世通りにあります。バンコクスカイトレイン(BTS) サラデーン駅とは連絡通路で接続されています。駅周辺には、タニヤプラザがあります。またルンピニー公園へは、シーロム駅からも行くことが可能です。


・サームヤーン駅

パトゥムワン区にある駅です。駅はラーマ4世通りとシーパラヤ通り、パヤータイ通りの交差点付近にああります。駅周辺には、タイ王国で最も歴史が古く権威のあるチュラーロンコーン大学があります。


・フワランポーン駅

パトゥムワン区にある駅です。タイ国鉄のフワランポーン駅に接続されており、このフワランポーン駅はタイ国鉄の主要幹線4路線の起点駅となっていることから、バンコク中央駅と言われることがあります。

 

■パープルライン(チャローン・ラチャタム線)

バンパイ運河駅からタオプーン駅までの総延長約23KMあり、バンコク市中心部とバンコクの衛星都市とされるノンタブリー県を結んでいます。(ノンタブリー県はバンコク首都圏の一部にもなっています。)

パープルラインは地下鉄ですが、全区間の全駅が地上でかつ高架駅となっています。将来(2016年12月予定)、タオプーン駅でブルーラインのタオプーン駅と接続される予定になっています。現在は、タオプーン駅とブルーラインのバーンスー駅との間を無料シャトルバスが走っています。(このシャトルバスは、ブルーラインのタオプーン駅が開業されまでの期間限定です。)

このパープルラインを走る車両は日本製です。パープルライン自体が日本のODAで建設されたことから、パープルラインの各駅に日本のODAと建設されたことを記した標識が掲げられています。

 

・バンパイ運河駅(クロン・バンパイ)

ノンタブリー県にある駅です。駅周辺には、MRTの大きな車庫があります。


・バンヤイマーケット駅(タラート・バンヤイ)

ノンタブリー県にある駅です。駅周辺には、アジア最大級のショッピングモール『セントラル・ウェストゲート』があります。

 


・バンヤイ三叉路駅(サムイエック・バンヤイ)

ノンタブリー県にある駅です。駅周辺には、インデックスリビングモールやBIG Cなどの商業施設があります。

 

・バンプルー駅

ノンタブリー県にある駅です。


・バンラックヤイ駅

ノンタブリー県にある駅です。


・バンラックノイターイット駅

ノンタブリー県にある駅です。


・サイマー駅

ノンタブリー県にある駅です。


・プラナンクラオ橋駅

ノンタブリー県にある駅です。


・ノンタブリー1交差点駅 

ノンタブリー県にある駅です。


・シーポンサワン駅

ノンタブリー県にある駅です。


・ノンタブリー公共施設センター駅

ノンタブリー県にある駅です。


・保健省駅

ノンタブリー県にある駅です。


・ティワノン交差点駅 

ノンタブリー県にある駅です。


・ウォンサワン駅

バンスー区にある駅です。


・バンソン駅 

バンスー区にある駅です。


・タオプーン駅

バンスー区にある駅です。

 

※路線図はMRT公式ホームページより引用しています。